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大阪国際レポ(1) ['10~13大阪国際女子マラソン]

風邪もだいぶ良くなってきました。

ご心配いただきまして、本当にありがとうございました。

遅くなりましたが大阪国際レポを綴っていこうと思います。

しかし、走りきれなかったレポートって
どうなんだろう・・・

どなたかのお役に立てる内容でもないし、
やめてしまおうとも思ったのですが
自分自身、この失敗を忘れないために綴っていこうと思います。

よろしければお付き合いくださいませ。


25日の夜に大阪入り。午後くらいから喉の痛みを覚え出す。

ただでさえ足に不安があるのに、これはマズイと思い
いろいろとケアをするも病状は酷くなるばかり。

まさかこんなになるなんて…


注意力も散漫でナンバー引換証を自宅に忘れてきちゃうし
なんだかとってもおかしい。
(ペスコさん、マリリンさん、お騒がせしてすみませんでした…)

咳が酷くて全然眠れずに迎えたレース当日。
食事もほとんど取れずじまい。

正直、欠場するかどうか悩んだが
走れるところまで走ろうと出場を決めた。

スペシャルを置くために早めに長居へ。

ロッカー室でマリリンさん、keroyonさんと会う。
(色々とお気遣い下さってありがとうございました!)

マスクが手放せないくらい喉が痛い。
アップも身体が鉛みたいで重く2周で止めてしまった。

スタートラインに立った私はなんとマスク姿。
通常なら有り得ないだろう。
それでも初めはマスクを取る勇気さえなかった。

スタートの号砲が鳴る。例年より流れが速い気がする。
とりあえずポジションをキープして競技場を2周する。

最初の入りは4'30。まずまずのペース。
これでなんとか押していきたい。

5km 22:25

変調に気付いたのは5km過ぎのスペシャルを取ってから。
ゆうに4'40を過ぎている。
でも最初はスペシャルを取ったロスだろうと思っていた。

しかしその後も一向にペースが上がらない。
さすがに5kmでこれはおかしい。

おかしいおかしいと思ったまま、後続の選手に次々と抜かれていく。

それでも信じて前へ進むしかなかった。

10km 45:50(23:25)

早めにパワージェルを補給するも全然喉を通らない。

想いとは裏腹に身体が走りをセーブしていた。

15km 1:09:36(23:46)

大半の選手が先に行き、前も後ろも数えるほどしかいなくなった。

それにしても寒い。
手袋をしているのに手先の感覚はほとんど無く、凍えていた。

ふと見上げると、雪。

どこか夢見心地で舞う雪を眺めた。

わーそりゃ寒いはずだわね。

17km
先頭集団とすれ違った。
さすがにこの位置で出会うのは遅すぎる。

もはや絶望感でいっぱい。

おまけに体のあちこちが痛い。
故障の痛みか体調不良による痛みか
分からなくなってきている。

辛い。苦しい。こんなはずじゃない、こんなはずじゃ…

気がつくと私は嗚咽を上げて号泣していた。
人目もはばからず子供のようにわんわん泣いていた。

自分の不甲斐なさを痛感したからだ。

目抜き通りを泣きながら走るなんて
今思えばかなり恥ずかしい。


ようやく御堂筋に入る。
ハーフがこんなに遠いなんて思ってもいなかった。

HALF 1:38:55

道頓堀を折り返すと反対側の競技終了の状況や
閉鎖のことばかり気にしていた。


大阪城公園に入る。

ランナーの姿もまばらだというのに
沿道でたくさんの声援を受ける。

こんな寒い中を待っていてくれて
申しわけない気持ちでいっぱいになる。


そして、その瞬間は急に訪れた。

森ノ宮の出口が既に閉鎖されて係員の方が赤旗を振っている。

終わってしまった。

悔しくて悲しくて涙が溢れてくる。

すべては自分の弱さのせいなのだ。

悪くても完走は出来るんじゃないかと、心のどこかで驕りがあった。

そんな気持ちがあったから
今回、取り組み方も何もかも中途半端だった。

薄日の差す湿った空に自分の泣き声が響く。

私はあの日の空をずっと忘れないだろう。


つづく


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